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慈雲山仁泉寺(ニセンジ)
修行専門道場にて修業後、2000年「仁泉寺」を建立し、愛媛県瑞応寺住職の楢崎通元老師を勧請開山としておむかえしました。寺号の仁泉寺とは、西暦2000年に建立した記念の意味も含まれます。
神奈川県横浜市神奈川区羽沢町545-20
TEL:045(373)7694
E-MAIL:Info@nisenji.jp
http://nisenji.jp/
ご住職 葬式などで伺った檀家から依頼があれば、今までもやっていました。真心を込めて、供養をする。とても大事なことです。
ご住職 お亡くなりになった方が使用されていたお布団など、もちろん洗濯をすれば使えます。でも故人が使っていたものだから、一緒に供養をして、一緒に送る。それがお焚き上げ供養。みんな仏様ですから、そこに宿っている魂を抜いて、一緒に天に旅立ってもらうのです。
ご住職 お経では、一切衆生悉有佛性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)と説かれています。この世の中にあるすべてのものは仏様。空気も小さな虫たちも、使っているペンや着ている洋服も、すべて、あらゆるものは仏様です。何一つ特別なもの、特殊なものではありません。仏様でないものは一つもないという教えです。
ご住職 学生時代にたまたま道場で坐禅を組み始め、仏教の一端に触れて、修行をして坊さんになり、自分で寺まで作りました。出家をしたのは47歳とときです。
ご住職 はい、坐禅は毎日していますが、坐禅会としては、毎週日曜日、朝七時ころから約四十分。お線香が一本燃える間。昔は時計がなかったので、そういう計り方なんですね。坐禅をした後、家内が作る料理を、皆さんと話をしながら食べる。
ご住職 坐禅は自分をみつめる時間。大げさですけどね。天地大宇宙と一体になる。丹田呼吸これが大事。おへそから指三本程度下がった場所を気海といいます。気海からさらに指三本下がったところを丹田といい、身体の中で薬を作るろところです。ゆっくりお腹を引っ込ませながら空気を吐くところが丹田。吐ききれないくらい吐いたら、引っ込んだお腹を膨らませるように、空気を自然に入れる。十回くらい。ゆっくり吐いて、一気に吸う。心静かに呼吸をする。坐禅をしているうちに、自然に何も考えない時間ができてくる。口ではうまく説明できないのですが、ずっとやっているとできるようになるんです。
ご住職 宗派は関係ないですよ。曹洞宗と浄土宗の違いを知っている人は少ないですよね。昔からそうだからそう、というだけ。自分が信ずるお坊さんにね、引導を渡してもらえればいいのです。富士山へ登るのはどこから登るのが本筋? どこから登ってもいいじゃないですか。この道でなければ富士山に登ったと認められない、ということじゃないでしょ。同じです。お釈迦様の下にたどり着くまで、どの道を行ってもいい。お釈迦様の教え、仏教は、宇宙の真理を解いているのです。天地あるがままの姿をあるがままに。
ご住職 例えば、まむしを皆嫌うでしょ。でも、捕まえて薬にすると妙薬に変わる。まむしは悪と誰が決めたのか。すべて、人間の、受け取る側の気持ちの問題なんですね。自分にとって、好きなものは善とし、嫌いなものは悪とする。でも、悪なんて一つもない。みんな仏様ですよ。人間生まれたら、必ず死にます。そういうことを前提のもとに生きている。しっかりと認識する。
ご住職 前を通った人が突然、「ぜひ坐禅をさせてください」と来たこともあります。ご縁があれば、一人でも二人でもいい。ゆっくり坐ってね、自分をよくよく見つめてみる。考えることができるのは、人間だけです。多くの方に来ていただきたいですね。気取ったことはいいません。私の話しを聴きながら、何かを感じ、悟ってくれればいい。お焚き上げ供養も含め、世のため人のため命がけで働く。そうしていれば、だまっていても集まってくれる。来る人に対して、いつも笑顔で優しく。自分の家族を愛するがごとく、皆を愛する。それだけです。