過日84才のご婦人から
写真他 身の回り品を お預りさせて頂きました
他界された50数年来の伴侶であったご主人の
思い出のお品が そこにはありました
お預かりした際 いくつかのそれぞれの箱の上に
きれいな紙に毛筆で こんな言葉が書いてありました
『長い間 ご苦労様でした さようなら』
私は その有り様を見て 感動しました
伺いましたところ 写真においては
「たかが紙 小さな写真ですけど 思い出がつまっております
同じ写真を 娘にひとつ託しました
それは 父親の働いている姿と 宴会ではしゃいでいる姿を
どうかいつまでも 胸に刻んでいてほしいという思いから
そして もうひとつ 同じ写真を これから先も
自分でずっと持ち続けていたいと思ったからです
でもこの度 3回忌の節目にあたり
これをもって 無に還そうと思いました」
・・・と穏やかに お話しをして下さいました
お顔には きっぱりとした 清々しさが 漂っていました
私は 家族の絆っていいな 素晴らしいなと
感銘を受けました
慎んで お焚き上げ供養をさせて頂きます